2013年11月13日

早いもので、もう11月半ばですね。一気に寒くなっているので、暖かくしてお過ごしください。私は最近「冷えとり」をはじめました^^

今回から4回シリーズで、ピースフルスクールプログラムの特徴をご紹介いたします。 いじめ問題に対する根源的アプローチであったり、グローバルで活躍する力を身につけることができるプログラムであったりと、ピースフルスクールプログラムは様々な切り口から評価されています。 子ども達・教師・学校・保護者といった視点で、その効果を一部お伝えいたします。

♡子ども達にとって♡
ピースフルスクールプログラムのレッスンを実際に受けて、日々の生活で実践する中心は、子ども達です。子ども達にとって、どのような効果があるのでしょうか。

     自己肯定感が高まる 子ども達は、先生や他の児童生徒、保護者、地域社会の人々から関心を払われ、一人の市民として尊重されます。また、主体的にクラスや学校の運営に関わることで、自分の働きが組織や人に良い影響を与えていることを認識し、責任を持って行動できるようになります。 このように、子ども達は自身の存在価値や意義を日々感じることができるため、自己肯定感が高まります。

     仲間外れやいじめが減るため、学習に集中できる 子ども達は、仲間外れやいじめのない安心できるクラスや学校を自らつくります。 多様性を尊重することの大切さや、対立やケンカが起きたとしても話し合いを通して乗り越えられることを知っているので、積極的に発言し、行動することができるようになります。 そのため、悪口やいじめを恐れることなく、学習や課外活動に力を注ぐことができます。

     コミュニケーション力が向上する 子ども達は、自分の意見をきちんと持つこと、それを相手にきちんと伝えること、相手の意見を落ち着いて聞くことができるようになります。 また、建設的な議論を通して意思決定をすることができるコミュニケーション力を身につけます。

     主体的な問題解決力が身につく 子ども達は、クラスや学校で起きた問題を、自ら解決できるようになります。 例えば、怒りを感じた時に、その怒りを直接相手にぶつけるのではなく、まずは冷静になるといった感情のコントロールの仕方を学びます。 また、仲裁のステッププランを反復して練習することで、問題解決のスキルを身につけます。 ウェブサイトに、子ども達による仲裁の映像を載せているので、ご興味のある方はご覧ください。
http://peacefulschool.kumahira.org/about#wpui-tab-panel-2

ピースフルスクールプログラムは、子ども達が抱えている様々な課題に対して、根源的なアプローチになると思います。 学校全体での導入が最も効果的ですが、クラスや家庭といった単位のコミュニティでも導入できるように、プログラムを再開発しようと考えています。 次回は、教師にとっての効果をご紹介いたします。 本日も冷え込むので、暖かくしてお過ごしくださいませ^^

 

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