2013年11月14日

本日は、ピースフルスクールプログラムのワークショップをLearning for AllTeach For Japanの学習支援事業、私も学生時代に活動していました^^)の学生スタッフさんに実施させていただきます☆ その後、ピースフルスクールプログラムの展開についてアイデアソンを開催します。まだまだここから…!という段階ですが、より良い形で皆さまの元に届けることができるよう、ワークショップも改善していきたいと思います。

今回は教師にとってのピースフルスクールプログラムの効果をご紹介いたします。 

♡教師にとって♡
教師は、ピースフルスクールプログラムのレッスンをファシリテートします。
時にレッスンに関係する自分の経験を子ども達に話したり、学びを促進させるためにレッスンの最後にリフレクション(内省)の問いかけをします。
子どもだけでなく大人にとっても学ぶ価値があると評価されているピースフルスクールプログラムですが、具体的にどのような効果があるのでしょうか。 

     子どもと一緒にピースフルスクールプログラムを学ぶことができる
教師は、子ども達にピースフルスクールプログラムを教えるだけでなく、子ども達の反応やクラスや学校の変化から学ぶことができます。
ピースフルスクールプログラムのレッスンでは、毎回必ずリフレクション(内省)をする時間が設けられています。教師もこのリフレクションに参加し、自分自身に対して問いかけます。問いかけの具体例は、2013112日の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。

     チーム力が高まる
教師は、ピースフルスクールプログラムを学校文化として定着するために、力を合わせて活動します。そのため、導入初期からチームビルディングを行い、活発な意見交換や相互サポートができる環境をつくります。
学校全体でクラスごとの進捗や課題を共有する機会が生まれるので、チームで課題を解決できるようになります。
教師同士のチーム力が高まるため、子ども達に対して一貫性のある教育を実施することにも繋がります。

     コミュニケーション力が向上する
教師は、ピースフルスクールプログラムのレッスンを通して、発問の仕方や子ども達との関わり方に磨きをかけることができます。
レッスンでは、自分の意見を持つこと、自分の意見をきちんと伝えること、相手の話をしっかりと聞くことの重要さを教えるため、教師自身がロールモデルとして自分の意見を持ち、それを子ども達に伝え、子ども達の話をしっかりと聞くことが求められます。教師の意見に賛成できない子どもがいる場合、その子どもの意見をきちんと聞いて、話し合う機会を設けます。教師も一人の人間であるというスタンスを大切にして、子ども達とコミュニケーションをとるのです。

     問題解決力が高まる
教師は、子ども達に問題解決や仲裁のステッププランを教えるため、自らもそのスキルを磨くことができます。
また、レッスンでは、対立などの問題は話し合いで解決できるものだと教えるため、教師が抱えるクラスや学校の問題に対して自ら解決することができるようになります。 

今回は教師という目線でピースフルスクールプログラムの効果をご紹介いたしましたが、これは教師に限らず、プログラムを実践する人にとっての効果であると言えます。子ども達のロールモデルとして学習し続けることができるようになった時、大人もどんどん成長することができると確信しております。
大人の学習なくして子どもの学習なし、大人の成長なくして子どもの成長なし。
この考え方がピースフルスクールプログラムの展開とともに広がることを願っています。

 次回は、学校(組織)にとっての効果をご紹介いたします。
充分な睡眠と栄養のあるごはんと豊かな学びで、毎日健やかに過ごすことができますように☆

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