2013年10月25日

本日は、神奈川県横浜市の市が尾中学校を訪問いたしました☆文化祭のステージ発表で「全国生徒会サミット」の報告があり、ピースフルスクールの‘仲裁’を取り入れていじめ問題を解決したいという生徒の力強いスピーチが印象的でした。

今回は21世紀スキルとシチズンシップ教育についてお伝えいたします。
「21世紀スキルを身につけなくては…」といった話を耳にするけれど、そもそも21世紀スキルって何のことを指しているの?という方は、ぜひご覧ください。

♡21世紀スキルとシチズンシップ教育♡
今、世界中の子ども達は、正解を見つけてから動き始めるのではなく、動き始めてから出来事を振り返り、正解の方へ走り続けることを、時代に求められています。
このような中、子ども達が幸せに生きるために身につけるべき力、すなわち21世紀スキルとは、どのような力なのでしょうか。

この力を考える上で重要な役割を果たしているのが、OECDが定義しているコンピテンシーです。
このコンピテンシーは、21世紀に生きる私たちが目指す社会を、以下のように定義しています。

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●民主的な社会
●持続可能な発展を続ける社会
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このような社会を実現するため、特定の専門家だけでなく、全ての個人にとって重要とされる3つのキーコンピテンシーが定義されています。

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1.相互作用的に道具を用いる
語学や数学等の教科の知識に加え、テクノロジーに対するリテラシーが含まれます。
2.異質な集団で交流する
他人と協働する力に加え、争いを処理し解決する力が含まれます。
3.自律的に活動する
不確実な時代を幸福に生きるため、自らの人生を計画する力に加え、環境から自分を守る力が含まれます。
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また、これら3つのキーコンピテンシーの前提として、核となるのは以下の2つの力です。

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①自ら工夫・創造する力
教えられた知識をただ繰り返すのではなく、複雑な課題を解決するために、自ら考える力と自らの学習や行為に責任をとる能力のこと。
②リフレクション(内省)する力
慣習的なやり方や過去に成功した方法を規定通りに適用するのではなく、変化に応じて経験から学び、批判的なスタンスで考え動く能力のこと。
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ピースフルスクールは、3つのキーコンピテンシーうち、2の‘異質な集団で交流する’と3の‘自律的に活動する’を特に育む教育プログラムです。
また、核となる力である②の‘リフレクション(内省)する力’も、ピースフルスクールで身につけることができます。

私たち大人も、動き始めてから出来事を振り返り、正解の方へ走り続ける姿を、子どもたちに示していけると良いですね^^