2013年12月5日

昨日は日本ファシリテーション協会(FAJ)の皆さまとピースフルスクールワークショップを行いました☆ 事前に概要説明をお伝えしていたので、今回はプログラムの体験をメインとしたワークをデザインしました。 ワークショップの一部をご紹介いたします。 

1.チェックイン            感情カード
ねらい:自分の感情を認識し、言葉で伝えられるようになる。また、他の人の感情を受け止めることができるようになる。
内容:その日の気分や感情を表現したカードを選択し、なぜそのカードを選択したのかを他のメンバーに共有する。

2.はじめのゲーム           動物メタファー
ねらい:自分のコンフリクト(対立)に対する対応方法を認識する。どのような傾向があるかを把握する。
内容:自分のコンフリクト(対立)に対する対応方法を表現している動物の描かれたカードを選択し、なぜその動物を選択したのかを共有する。

3.レッスン1                  3色の帽子
ねらい:コンフリクトを解決する方法を学ぶ。どのように解決することが望ましいかを考え、今後に活かす。
内容:コンフリクト解決方法のメタファーである「赤い帽子(攻撃する)、青い帽子(譲歩する)、黄色い帽子(話し合う)」のメリット/デメリットについて話し、コンフリクトをどのように解決することが望ましいかを考え、共有する。

4.レッスン2                  仲裁のステッププラン
ねらい:自分の仲裁の型を把握し、改善点を見つける。「仲裁のステッププラン」の意図や内容を理解する。
内容:コンフリクトが生じているケースを仲裁するロールプレイを行い、実際に子ども達が学び実践している「仲裁のステッププラン」を確認し、気付きを共有する。 

5.レッスン3                  エモーショナルリテラシー(共感力)
ねらい:いじめの構造を理解し、エモーショナルリテラシーを高めることで、どうしたらいじめが起きない環境をつくることができるか、いじめが起きた時にどうやって解決するかを考える。
内容:いじめの構造を学び、傍観者がいじめを支えていることを知る。また、いじめの構造の構成員(被害者、加害者、加担者、傍観者、いじめを解決しようとする人)の気持ちを想像し、エモーショナルリテラシーを高め、いじめの解決策を考え、共有する。

 6.おわりのゲーム           ほめ言葉サークル
ねらい:ほめ言葉の影響力を知り、日常で積極的に使うことができるようになる。
内容:ワークショップ参加者に対し、その人の良いところを他の参加者が伝える。

7.リフレクション           本日の学びの振り返り
ねらい:ワークショップでの気付きや学びを振り返り、今後どのように活かしていくかを考える。
内容:リフレクションのフレームワークを利用し、個人で今日の学びを掘り下げる。その学びを他の参加者に共有する。 

FAJの皆さまからは、以下の感想をいただいています。
・大人でも出来ていないことがあることに気付いた。
・子どもだけでなく、大人も学べるプログラムだと思った。
・ピースフルスクールは、一つひとつの学びが丁寧にデザインされているプログラムだと思った。
・教育関係者や保護者はもちろん、より多くの人にピースフルスクールプログラムを知ってもらいたい。 

このような内容のワークショップを約2時間で行いました。今回は私がファシリテーターを務めたのですが、私自身も学ぶことが多くありました。
まだまだ改善できるところがあるので、今後広く展開するにあたり、もっとブラッシュアップしていこうと思います^^
FAJの皆さま、本当にありがとうございました!

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