2013年12月31日

本日は大晦日ですね!皆さま、いかがお過ごしでしょうか。大掃除、お節料理づくり、家族の団欒…1年の振り返りをしている方もいらっしゃるかと思います。
ピースフルスクールでは、日々子どもも大人もリフレクション(内省)をしています。成功からも失敗からも学び、次につなげることができると、毎日をよりよく生きることができると考えています。 

クマヒラセキュリティ財団は、ピースフルスクールのワークショップだけでなく、『学習する組織』やリーダーシップのワークショップ等を行う際も、必ず最後にリフレクションの時間を設けています。
本日はリフレクションのポイントとフレームワークをご紹介いたします。
1年の振り返りに役立てていただけると幸いです。 

♡リフレクションについて♡
リフレクションは、変化の激しい時代において私たちが幸せに生きるために最も重要な力であると言われています。OECDのキーコンピタンシーも、リフレクション(内省)をキーコンピタンシーの核として、自らを省みる思考と行動の重要性についてふれています。 

♡3つのレベル♡
リフレクションが大切だからといって、やみくもに内省するのはもったいないです。未来につなげるためのリフレクションはどうしたら良いのでしょうか。
リフレクションには3つのレベルがあると言われています。

・レベル1:出来事についてのリフレクション
何が起きたのかを振り返っている状態。出来事や結果についての理解を深めるリフレクション。
・レベル2:他者や環境についてのリフレクション
出来事の要因分析は行うが、その要因を環境や他者に求めるリフレクション。
・レベル3:自己のリフレクション
出来事の要因分析において、自分の思考や行動を振り返るリフレクション。
レベル1や2のリフレクションを行っているひとは多いと思います。

「あの時の母親の反応は何だったんだろう…」、「上司のせいで仕事をミスしてしまったのでは…」、「学校の制度がこうだからいけないんだ…」
しかし、残念ながらレベル1や2のリフレクションでは変化を起こすことはできません。
レベル3のリフレクションを行うことが、未来の扉をあける鍵になります。
自己のリフレクションをすることは時に苦痛を伴いますが、それでも自分に対して内省し続けることが確実に未来を変える行動であると思います。他者や環境について文句を言い続ける「評論家」で終わってしまうのは、本当にもったいないことではないでしょうか。 

♡学習者(学習する組織)のリフレクション♡
学習しない人たちと学習者のリフレクションの違いを細かく見ていきましょう。

・学習しない人たちのリフレクション
変えられない過去に対して、ひたすら振り返っていることが多いです。
    どんな間違いが起きたのか
    誰の責任か
    言い訳・謝罪を考える
    経験から学習しない
・学習者のリフレクション
変えられる未来に対して、過去の成功や失敗体験からの学びを活かすために振り返ります。
    本来期待されていた(期待していた)結果は何だったのか
    実際の結果はどうだったのか
    ありたい姿と現実にはどのようなギャップがあるのか
    そのギャップを埋めるために、何を変えればいいのか
    ありたい姿を実現するため、何をすればいいのか

学習者は、リフレクションを軸に、学習の自己強化ループを実現させているため、より良い未来を自らつくりあげているのです。 

♡リフレクションのフレームワーク♡
効果的にリフレクションを行うため、以下のフレームワークを利用することが多いです。
ぜひ一度このフレームワークを利用してリフレクションしていただけると幸いです。

        □□□について
                            これまでの私は、□□□□だと考えていた。
                            今は、□□□□□だと考えている。
                            そこで、私は□□□□□□に取り組む。 

より良い未来は自分でつくりあげることができます。言いかえると、他の誰かに頼りきるのではなく、自らの行動を起こさないことには、未来をより良くすることは難しいです。
2013年の学びや気付きを最大限に活かして、2014年も素晴らしい1年にしていきましょう☆
皆さまとピースフルスクールプログラムを通してつながることができて、心から嬉しく思います。来年もよろしくお願いいたします^^

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