2013年10月30日

本日は、5つの学習目標の①<建設的に議論して意思決定する習慣を学ぶ>についてお伝えいたします。ピースフルスクールの子ども達が具体的にどのようなことを行っているのかご興味のある方は、ぜひご覧ください^^

♡建設的に議論して意思決定する習慣を学ぶ♡
ピースフルスクールプログラムでは、いきなり建設的な議論の仕方や、民主的な意思決定の方法といったスキルを子どもたちに教えません。それらの前提となる力を身につけることを重視します。

例えば、建設的な議論をするためには、自分の意見をしっかり持つことが重要です。ある事柄について、自分はどのような意見を持つのか、また他の人はどのような意見を持っているのかを、様々なアクティビティを通して理解します。

そして、自分の意見がクラスの中で少数派だとしても、多数派に流されるのではなく、その意見をしっかり伝える練習も行います。同様に、自分の意見が多数派だとしても、少数派の意見にきちんと耳を傾けます。

また、つい感情的になってしまうことがあっても、冷静に話し合う練習をします。ヒートアップしたら一旦落ち着くことの重要性を、子どもの頃から学ぶのです。

自分の意見を持てるようになり、相手の意見にも落ち着いて耳を傾けることができるようになると、子ども達は、学校行事などについて何らかの意思決定をするために対話をします。
自らの意見を持って対話に参加することで、例え自分の思いが意思決定に直接反映されなかったとしても、責任を持って行動できるようになるのです。

子ども達は、これらのステップを、学校生活の中で何度も繰り返し練習します。
このように、<建設的に議論して意思決定する習慣を学ぶ>という学習目標に対して、数多くのステップを重ねていきます。

次回は、5つの学習目標の②<コンフリクト(対立)を自分で解決する>についてお伝えいたします。